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小松理事長 あいさつ






財団法人 人間自然科学研究所 理事長
小松昭夫

東西冷戦の終結後、米露中 3 大核兵器国の固定化、核拡散、情報通信の驚異的な発達、そして金融秩序の動揺に起因する G8 の行き詰まりと G20 の枠組みづくりが進められてきましたが、いまだ展望が開けない状況が続いています。

領土問題に端を発した島根県の 「竹島の日」制定が遠因となり、韓国強制併合 100 年の節目の年である 2010 年、米国との沖縄普天間基地移設協議の混乱をきっかけに、尖閣諸島、北方領土問題が重なり、朝鮮半島と日本を取り巻く環境は激動期に入った観があります。

一方、2010 年 8 月に来日したハーバード大学のマイケル・サンデル (Michael J. Sandel) 教授が、41 年前に全共闘の学生が立てこもった東大安田講堂で、「正義とは何か」と問いかけたことが NHK テレビの 「ハーバード白熱教室」や各全国紙で大きく紹介され、出版された講義録が書店で平積みになるなど、世界のあり方を問い直すさまざまな社会現象も起こっています。

2011 年が人類崩壊の入口か、それとも新たな発展の入口になるのか、核大国である中国・露国・米国の結節点に位置し、先端技術で世界に大きな影響力をもつ日本国、大韓民国、そして主体思想と先軍体制の下で核開発を進める朝鮮民主主義人民共和国の 3 カ国の動向は、その鍵を握っているといえます。

韓国・朝鮮・中国は、1948 年〜 1949 年、激化しつつあった東西冷戦構造の真っ只中で、「反日・愛国」の旗の下に生まれた国々です。これらの国々を隣国にもつ私たち日本人は、いまこそ、100 年の長きにわたって苦労された在日韓国・朝鮮の方々と、世界に先駆けて和を生み出すため、戦後・戦中・戦前の 3 つの責任に分け、世界史・人類史の視野で、いまなすべきことをテーマに話し合いを始める時です。現在人類が直面している混沌は、ある意味では、輝かしい未来を生み出すために通らなければならない必然であり、いま私たちには、知恵と勇気と行動が問われています。この機を逸すれば、この地を覆う困難はますます重篤化し、事態は中国、露国、米国を巻き込んだ人類史上例のない深刻な局面へと発展しかねません。

大韓民国・中華人民共和国・アメリカ合衆国・ロシア連邦を始めとする国々への 20 年間にわたる歴訪は、和の生れる前提条件を整える期間であったともいえます。時代と地の利、人の縁を得て、いま行動の時を迎えたと確信しています。

人類は、狂牛病・鳥インフルエンザ・ SARS などの微生物の脅威にもさらされています。その一方、新たな可能性を拓く微生物の発見や藻類に関する新しい知見、情報技術の目覚ましい発達と普及は、私たちに希望と勇気を与えています。日本人の生存条件は、大韓民国や朝鮮民主主義人民共和国の人々とともに、先端科学・技術と発酵食文化の発達した朝鮮半島と日本列島を 「恒久平和地帯」とし、人類喫緊の課題である環境と健康問題についての論議と研究を興し、世界 「和」文化の発祥の地とすることです。この地域に大きな影響力をもつ米国・中国・露国だけでなく、世界の人々の共感を得ることができ、必要な資金や人の流れが自然に形成され、ここから人類の新たなフロンティアが拓けることは間違いありません。

正義から 「和譲」へ、そして和の時代への歩みがここから始まります。大韓民国で国民的な敬意を集めている安重根義士の 100 年前の言葉 「人類社会代表重任」が、いま、私たちに問いかけています。

2011年2月22日発行 朝鮮半島と日本列島の使命 巻頭言より



小松理事長 プロフィール


小松昭夫
komatsu Akio
小松電機産業株式会社 代表取締役
財団法人人間自然科学研究所 理事長

1944 年島根県八束郡八雲村 (現松江市八雲町) 生まれ。県立松江工業高校機械科卒、佐藤造機株式会社入社。1973 年小松産業設立、ポンプ修理業を開業。1980 年シートシャッター「門番」プロトタイプを開発、1981 年社是「社業を通じて社会に喜びの輪を広げよう」制定、1991 年中小企業研究センター賞、ニュービジネス大賞受賞。1992 年「やくも水神」システム発表、1994 年 HNS 人間自然科学研究所設立。1995 年科学技術庁「注目発明認定証」受証。2002 年「日中英対訳 論語」出版。2007 年国土交通大臣功労者表彰。2008 年「中日韓英四カ国語による中国古典名言録」出版。2011 年「朝鮮半島と日本列島の使命」出版。2012 年開発した happygate 門番システムが「ものづくり日本大賞優秀賞」受賞。